【2023最新】警察犬訓練士のなりかたや仕事内容・資格についてご紹介!
犬と一緒に仕事がしたい!という方の中でも、テレビ等でよく目にする「警察犬訓練士」のお仕事に興味を持つ方は多いのではないでしょうか。
今回は、多数の卒業生が警察犬訓練士として活躍している本校が、警察犬訓練士のなり方をご紹介します。
【道内初の快挙】エコの学校犬4頭が嘱託警察犬に合格
2023年6月14日に行われた警察犬の審査会で、総合ペット学科の学生がハンドラーを務める学校犬4頭が見事に合格しました!
今後、警察から出動要請があった場合には、学生と学校犬が現場に出ることができます。
学生が警察犬の試験に合格するのは道内初!全国でもかなり珍しいケースです。
警察犬訓練士になるためには、今回の総合ペット学科の学生のように審査会で合格して、警察からの要望を受けて出動する「嘱託警察犬」を扱うパターンと、警察官となって「直轄警察犬」を扱うパターンの2種類があります。このページで、その2つを詳しく解説していきます。
詳しい説明はオープンキャンパスでもできますので、直接話を聞きたいという方はオープンキャンパスにお越し下さい。
①警察官になるパターン
警察官になるには
直轄警察犬を扱う場合、まずは警察官採用試験を受験し、警察官になることを目指します。
警察官には「国家公務員」と「地方公務員」とがありますが、各都道府県が行なっている「地方公務員」の採用試験を受験します。
採用試験には教養試験や論文試験のほか、口述試験や体力試験などがあり、試験対策が必要不可欠です。
北海道エコのように専門学校を卒業して警察官を目指す場合、短大卒程度の「2類」を受験します。
北海道の場合は「B区分」です。
試験日や試験内容については各都道府県のHPを確認しましょう。
鑑識課に配属
見事採用試験に合格し警察官になったとしても、警察犬とともに現場に出向く「鑑識課」に配属されるかどうかは分かりません。
警察官には、地域課や会計課など、さまざまな部署があります。
どこの課に配属されるかは、その時の人事次第と言えるでしょう。
配属後・直轄警察犬とは
鑑識課の警察犬係に配属されると、パートナーとなる犬が付き、お世話から訓練、出動までを行います。
その直轄警察犬は、もともと訓練所などで警察犬として訓練をされた犬を、各都道府県で買い取り、警察犬として運用されております。
そのため、イチから警察犬の訓練を実施して、パートナーを警察犬にしたい、という方は後述する訓練所への就職がおすすめです。
北海道の場合1日1回は出動があると言われています。
警察官になることも目標の1つであれば、こちらがおすすめのパターンと言えるしょう。
北海道エコで学び、警察官を目指すなら
北海道エコには、毎年公立系動物園水族館(札幌市円山動物園や旭川市旭山動物園など)に多数の卒業生を輩出している「公務員対策講座」があります。
この講座は受講料無料で、学科に限らずどの学生でも受けることができ、警察官を目指すことも可能です。
公務員講座に関しては、オープンキャンパスでも詳しく説明しています。
②訓練所に入るパターン
訓練所とは
続いて、民間の 犬の訓練施設で働くことで警察犬を扱うパターンです。
訓練所では警察犬以外にも家庭犬のしつけや訓練、ドッグスポーツなど犬全般のトレーニングに関わります。
訓練所によっては10頭~100頭いる所もあり、飼い主様の犬の訓練も含め、様々な犬種、性質の犬を扱います。
訓練所などの施設で働き、警察犬の育成方法を学び、何頭もの警察犬をイチから育てていきます。
警察犬の認定〜出動
各都道府県で1年に1回警察犬の審査会が行われ、その審査会に合格する必要があります。
合格して認定を受ければ、その犬(嘱託警察犬)とともに警察犬の指導手として現場に出動が可能です。
警察から訓練所に出動要請の連絡が入り次第、即出動となります。
訓練所では、技術向上の一環で警察犬の競技会などに出場したりもします。
北海道エコで学び、訓練所に入るなら
北海道エコの総合ペット学科では、警察犬訓練士を目指すための取得資格やカリキュラムが整っており、過去から現在に至るまでに多数の卒業生が訓練所に就職をしています。
北海道エコでは約30頭の学内犬と共に学ぶほか、「パートナードッグ制度」では入学後に自分だけの子犬がパートナーとなり、学校内外で常に訓練に励み、犬との絆を深めることが可能です。
4頭の学校犬と学生たちが審査会に合格したのも、このパートナードッグ制度の効果が大きいです。
また、選択授業制のため「警察犬訓練」や「救助犬訓練」などはもちろん、「アジリティ訓練」や「トリミング」など、自分の将来に合わせた時間割を作ることも可能です。
訓練についてはもちろん、動物業界全体で活躍できる技術と知識を身につけ、警察犬訓練士を目指します。
2016年卒業 遠藤警察犬家庭犬訓練所 川嶋さん
2019年卒業 栃木県警察犬訓練所 金井さん
オープンキャンパスでは、実際に警察犬の訓練を体験できる日もありますので、興味がある方は是非参加してみて下さいね!
資格について
警察犬訓練士として活躍するためには、いくつかの資格が必要となります。
下記は、北海道エコの総合ペット学科で、実際に取得をしていく資格になります。
警察犬指導手
各都道府県警察が1年に1回実施する警察犬の審査会で、実技試験を受けます。
合格すると犬は「嘱託警察犬」として、ハンドラーは「警察犬指導手」として1年間、受験をした自治体から嘱託されます。
ただし、1年更新なので毎年試験に合格しなければなりません。
また、何頭もの犬と受験し合格すれば、多数の警察犬を所有することも可能です。
基本的には自分が住んでいる管轄内で受験し、すぐに出動できる体制を整えます。
JKC公認訓練準士補
一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)で発行している、技術と経験によって分けられる6種類の公認訓練士資格のうちの1つです。
下記3つの条件を満たして、はじめて訓練準士補の受験資格を得ることができます。
●年齢満18歳以上であること。
●2年以上クラブに在籍。
●訓練競技会での訓練試験に犬を1頭合格させる。
訓練準士補の試験は筆記試験です。
北海道エコの総合ペット学科は、道内唯一3年制でドッグトレーナーを目指せるため「2年以上クラブに在籍」という条件が満たされます。
入学した年にJKCに入会し、1~2年目と競技会に出場し実績を積み、まずは訓練試験に合格、そして3年生で筆記試験を受ける、という流れになります。
修学年限が何年かも、学校選びの一つのポイントと言えるでしょう。
公認訓練士
犬に関する様々な協会があり、各協会で発行している民間の資格です。
大抵実技試験と筆記験の両方に合格して取得することができます。
試験は警察犬の訓練というより家庭犬の訓練の課目がメイン。
多様な犬種にも適応できる基本の訓練をしっかり身に着ける必要があります。
愛玩動物飼養管理士
日本愛玩動物協会で発行している資格です。
犬だけではなく、猫や小動物などペットとして飼育される動物全般の習性や飼育知識としつけ、動物に関わる法令などの幅広く知識を得ることができます。
各自治体から“動物取扱責任者”になるための動物の資格としても認められているため、将来自分のお店を持つことを考えている方は持っていると便利です。
警察犬の仕事内容
警察犬の仕事内容は主に下記の3つです。
・足跡追及(捜索)
・臭気選別
・警戒
足跡追及(捜索)
現場に残された犯人の遺留品の匂いからその足取りを追ったり行方不明になった人の匂いをたどって探し当てます。
地方によっては山や雪山で遭難した人を探し出す救助犬としての仕事を任せられる場合もあります。
臭気選別
現場に残された遺留品のにおいと容疑者が一致するかどうかを調べます。
この結果が重要な証拠となり裁判でも認められています。(現在は捜査には使用されない)
警戒
パトロール、監視、護送等の仕事です。「大きくて強そうな犬がいる」というだけである程度犯罪を未然に防ぐ作用があります。
いざという時に不審者を足止めし、必要であれば攻撃を加えますが、日本の警察犬は原則人を襲いません。
警察犬の犬種
日本の警察犬は、下記7犬種が日本警察犬協会で認定されています。
●ジャーマン・シェパード・ドッグ
●ドーベルマン
●ラブラドールレトリバー
●ゴールデンレトリバー
●ボクサー
●コリー
●エアデール・テリア
ただ、嘱託警察犬としては、それ以外のトイプードルやチワワ、ダックスフンドなどの小型犬も活躍しています。
まとめ
本記事では、警察犬訓練士になるための2つのパターンをご紹介しました。
警察犬訓練士は、犬と共に働く仕事であり、人のために活躍できる、魅力のあるお仕事です。
将来は警察犬訓練士として働きたい!というかたは、まずは本校の資料をご請求ください。
本校は北海道外出身の学生も毎年多数入学しております。
ぜひオープンキャンパスにご参加いただき、さらに職業理解、学校理解を深めて頂けたらと思います。